学校を選ぶ
ひと口に通信制高校と言っても、個々の高校で中身はいろいろと違ってきます。
通信という方法を使って高校教育を受けようと考えている人は、その違いに目を向け、自分に合っていると思われるところを選ぶ必要があります。
学校選びのために考えるべきポイントがいくつかあり、そこに着目していろいろな高校について見ていくと、分かりやすいでしょう。
一番大きな注目点としては、自分の望む勉強が出来るところかどうかということが挙げられるでしょう。
通信制高校には、普通学科と専門学科、総合学科という3種類の学科があります。普通学科は、全日制と同じように国語や数学、英語や社会科、その他の基礎的な科目や教科を学んでいくものです。
一方、専門学科では、商業や農業、工業などの就職に直結する技術や知識を学ぶところです。加えて、少子高齢化や核家族化が進んでいる現在では、看護や福祉といった分野が注目されています。
総合学科では、さまざまな科目や教科が総合的に並べられ、そこから学びたい科目を自主的に選び、組み立てて学んでいくものになります。自由度が高く、より個性を磨きやすい学科であると言えます。
自分の進むべき先のことを考え、農業分野や工業分野に進みたい人、学習を通して創造性を伸ばしていきたいと考えている人、そういった人は、普通学科に専門、総合学科の併設されている通信制高校を選ぶことになるでしょう。
それぞれの学校の資料に、そのことは記されているはずです。
通信制高校は、全日制高校のように「3年間」という基準があるわけではありません。
もちろん、全日制でも義務教育ではない以上、留年制度が適用されることもありますが、通信制高校の場合はむしろ3年間に限定した計算は行われていないのです。
長い人は、10年間かけて通信制高校を卒業するという場合もあるようです。
もちろん、「じっくりと時間をかけて勉強していきたい」という人はそれでも良いのですが、中には、自宅での勉強ということでなかなかやる気が出なかったり、途中でダメになってしまったりする人もいます。
3年、あるいは4年、5年といった期間内に必要な単位や課題を上手く収められない人がいるというわけです。
「通信制サポート校」は、そういった不安を抱えている人に向けて、3年で全単位を取得し、決められた課題を提出するサポートを提供するところです。
通信制高校を選ぶ際には、こういったサポート体制がしっかりと整っているところを選ぶ必要があると言えるでしょう。